各話のあらすじ
#01「イチゴの回」
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あらゆる欲望がゆるやかに時には強烈な嵐のように渦巻く池袋。街を明るく照らすギラギラと輝くネオンの奥にはとぐろを巻く闇--アンダーグラウンドな世界。
今日も、その闇の中で事件が起こる。
シャワーを浴びる女の首に近付く魔の手…。女は悲鳴を挙げる間も与えられず苦しさに顔を歪めることしかできない。伝言ダイヤルで知り合った男と女のホテルの部屋に戦慄が走る。男の指にじわじわと力が入る。その手付きには手慣れた雰囲気さえ漂い、顔には恍惚の表情さえ浮かべている。
Strangler~絞殺魔~事件の幕開けである。
そんな事件がヒタヒタと身近に迫っていることなど知るはずのないマコト(長瀬智也)は、いつも通りマサ(佐藤隆太)のボーリング場で賭けボーリングに励んでいた。そこへ現れたのは“Gボーイズ”のキング、タカシ(窪塚洋介)。マコトはタカシとドーベルマン山井(坂口憲二)との決闘の立ち会いを務めることになったのだが、その決闘の場所は、池袋西口公園「I.W.G.P」。
しかし、かつてはドーベルマンを殺した山井も、もはやタカシの敵ではなかった。ドーベルマンはあっさり“Gボーイズ”のパシリ・山井となってしまったのである。
「I.W.G.P」では、ほんとに様々な出来事が起こる。マコトがヒカル(加藤あい)とリカ(酒井若菜)に出会ったのもここだった。
きっかけは、シュン(山下智久)の描いたイラスト。シュンは、万引きしているのをマコトとマサに見つかってカツアゲされそうになったのになぜかマコトたちから離れない不思議な少年だった。こうして、マコト、マサ、シュン、ヒカル、リカはひとつのチームとなった。チームは自分たち特有のやり方で楽しいことをどんどん貪った。
ボーリング場では、横山(渡辺謙)という男と賭けてBMWを手に入れた。楽しいことは尽きなかった…かのように見えた。
しかし、ちょうど男女のグループ内ではよくそれが起こるように、マコトにヒカル、リカが競うように急接近し、三角関係が築かれ始めた頃、悲劇が訪れた。マコトたちチームにも、池袋の闇は容赦せず襲いかかってきたのである…。
#02「ニンジンの回」
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細い首にくっきりとまるで模様のようについた痛々しいアザ。そして、西口公園で始めて出逢った時のこと…。
リカ(酒井若菜)の元気な姿と無惨な死に様がマコト(長瀬智也)の脳裏にフラッシュバックしてくる。なぜリカが殺されなければならないのか──。取り調べを受けながらマコトの怒りはどんどん強まっていくのだった。
警察を釈放され、マコトはシュン(山下智久)やマサ(佐藤隆太)にこう宣言する。
「リカの仇を取る!」。
そんな決意を固めたマコトにある有力が情報が舞い込んだのはほかでもないリカの葬式の帰りだった。
情報提供者はヒカル(加藤あい)。実はヒカルはリカの葬式中ある人物を目撃していた。そのある人物というのはリカがマコトと出会う前に援助交際していた相手「スーさん」。
早速、シュンがスーさんの似顔絵を作成、Gボーイズを束ねるタカシ(窪塚洋介)の協力を得て、池袋中のタカシの仲間に配り「スーさん」探しがスタートする。しかし、何度かGボーイズからマコトの元に「スーさん」発見の一報が入るが、いずれも人違いばかり。しかもどんどん過激にエスカレートするGボーイズの「スーさん」探しは警察からはオヤジ狩りだとマークされてしまうのだった。
行き詰まりを感じるマコト。そんな時、千秋(矢沢心)がお気に入りという歯医者の早乙女(羽賀研二)という男からもある目撃情報が入る。悩んだ上に、警察が動き出したことから周りに迷惑をかけないために、1人で犯人追おうとするマコトだったが、それをタカシに告げに行ったその時、事態は急展開する。
Gボーイズから「スーさん」らしき男がカップル喫茶に若い女と入っていった、と連絡が入ったのだ。
マコトはカップル喫茶へ急行、ヒカルと一諸に中へ。独特のあやしい暗闇のなか「スーさん」らしき男を確認するが…。
#03「みかんの回」
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ストラングラー事件の犯人が捕まり平穏を取り戻しつつある街──池袋。
しかし、マコト(長瀬智也)は釈然としないものを感じていた。横山(渡辺謙)からも、ストラングラーは他の一連の犯行は認めたものの、リカの一件だけは否認していることを聞き、リカ殺しの真犯人は別にいることを確信する。
しかし、ストラングラーを捕まえたことは、池袋界隈では有名な話としてひとり歩きしていた。そして、そんなマコトの元にある依頼が飛び込んでくる。
事件はいつでもどこでも起こり、人々は常に救いを求めている。池袋の街に再び戦慄が走る──。
マコトを依頼主・羽沢組組長(村松克己)の元へ案内したのは、マコトの中学時代の友人「サル」(妻夫木聡)だった。
久しぶりに西口公園で再会したのに関わらずサルの堅い態度に違和感を持つマコトだったが、サルの出した名刺を見て納得。サルは、ヤクザの世界に入っていたのだった。そんなサルの姿に驚きつつも、羽沢の元につくマコトだったが、さらにそこで驚かされることになる。羽沢の依頼とは、失踪した娘「姫」(朝倉かほり)を探して欲しいというものだった。
涙ながらに懇願する組長、なぜかその場所にいて一緒に頼んでくるタカシ(窪塚洋介)…。マコトは断ることができない。若頭の氷高(遠藤憲一)から詳しい事情を聞かされ、「姫」の付き人だったサルを部下に「姫」探しをすることになってしまった。期限は1週間!
早速、Gボーイズやシュン(山下智久)、マサ(佐藤隆太)たちを総動員し池袋中の情報集めに乗り出した。そんなマコトに横山は「あまり深入りしないように」と忠告する。でも、もう遅い。もう走り出したものは止められない。
「姫」が最後に目撃されたのはあるコンビニ前。マコトたちは幾度となくその場所に訪れるが、ある日、コンビニが見えるマンションに中学生の同級生の和範(高橋一生)が住んでいることに気付く。マコトはなんとか和範に会いにいこうとするが、和範は学校を辞めていて今はほとんど部屋から出てこないという状態だった。ドアの外から大声で一方通行の会話を続けるマコト…。
その頃、池袋では女性が連れ去られ暴行され、それを裏ビデオで流す事件が横行していた。偶然、マコトたちは、その被害者の女性に会うことができたのだが、そこでその女性から連れ去られたのは、「姫」の最後の姿が目撃された場所と同じコンビニ前だったことを聞く。サルの表情がたちまち変わる。「姫」も同様の事件に巻き込まれたのか?
そして、焦るマコトの前に固く閉ざされていたドアがやっと開かれる。和範の部屋に入りマコトが目にしたものは…。
#04「しいたけの回」
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街を若者を…侵食していく白い粉。そして、それを取り巻く事件が自分の仲間までも脅かそうとしていた──。スピードの裏には必ずといっていいほど、ヤクザの姿が見え隠れしている。マコト(長瀬智也)の心は揺れる。そして、最後に下した決断は…。
事件は突然舞い込み、かつ明確だった。依頼を持ってきたのは、千秋(矢沢心)。真島フルーツにいつものようにやってきたのだが様子がちょっとおかしい。こっそりお金をマコトに渡し、自分の店にきて、という。仕方なく千秋の店に行ったマコトは、店の客がスピードの売人・ヘビーE(古田新太)で、千秋にもスピードを売り、それを知って怒った千秋の恋人アリ(ユセフ・ロットフィー)が、ヘビーEの取り引き現場でSを焼き払ったことを聞く。
千秋の依頼は、ヘビーEと背後のヤクザに追われているアリを助けてくれというものだった。もちろん、千秋も尾行されている。マコトはひとまず、アリを家で預かることにした。しかしマコトは迷っていた。サル(妻夫木聡)からは、アリを追っているのは天道会だと聞かされ、さらにタカシ(窪塚洋介)からも今回はかかわらない方がいい、との忠告をうける。
その頃、街でもスピードが徐々にまん延しつつあった。そして捕まった誰もが「スピードはタカシから買った」と証言していた。
西署に呼ばれるタカシ。しかし、横山(渡辺謙)と吉岡(きたろう)相手にタカシの口は開くことはなかった。実はスピードを売っていた人物が山井(坂口憲二)であることをタカシは知っていたのだ。なぜなら、現場に居合わせかつGボーイズを破門にした上に、山井の指を切ったのはタカシ自身だったから…。
傷ついた山井は、ヒカル(加藤あい)に「しばらく姿を消す」と告げ、池袋を去る。
この2人の姿を何度か目撃していたシュン(山下智久)とマサ(佐藤隆太)。でも、マコトはまだ気付いていない。
何日かアリと過ごしマコトの決意は固まった。早速、ヘビーEの連絡先を調べ、ヒカルやシュン、マサ、そして盗聴などに詳しい電波くん(須藤公一)を召集。ヘビーEに接触すべく動き出した しかし、そんな時、リツコ(森下愛子)から連絡が入る。
「アリがいなくなった!」と…。
#05「ゴリラの回」
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姿の見えない無気味な敵、ストーカーに悩む2人の女。
ひとりは、部屋中に邪気が充満していると言われた女、ヒカル(加藤あい)。そしてもうひとり、それはマコト(長瀬智也)への依頼としてやってきた。
夜中に入ってきて部屋を荒らす…ヒカルはストーカーの犯人は、ドーベルマン山井(坂口憲ニ)しかいないと言う。しかし「助けて」と泣きつくヒカルに、マコトは応じられないでいた。
そんな時だった。西口公園でマコトは懐かしい人物に出会ったのだ。しかもその人物は昔とはちょっと違う。見た目もしゃべり方も男だが、実はオンナ…。
ショウ(青木堅治)は、子供の時から「自分はオトコだ」という気持ちで生きてきて、ついに本物の男になっていたのだ。
驚きの表情を隠せないマコトにショウは、管理するアダルトサイト「覗き部屋」一番人気の女、アスミ(小野麻亜矢)が、ストーカーの被害に遭っているので助けて欲しいという話を打ち明ける。
アスミは、通称「ゴム男」(村杉蝉之介)にしつこく付きまとわれて困っていた。ヒカルの時とはうってかわり、あっさりその依頼を受けるマコト。そんな姿にマサ(佐藤隆太)は、呆れてしまうのだった。
マコトの作戦が始まった。シュン(山下智久)と電波くん(須藤公一)を呼び、ゴム男を逆ストーキング。その様子を一部始終撮影。さらに会社や実家も調べ、これらを彼に突きつける事で、ゴム男を厳しく忠告した。しかしアスミは忠告するだけでは気が済まず、ストーカー行為の写真をゴム男の実家と会社に送りつけるのだった。
その頃、ヒカルを守っていたのは、タカシ(窪塚洋介)たちGボーイズとマサ(佐藤隆太)。彼らは夜中もヒカルの家の周囲をパトロールしていたのだ。マコトに守られていない事に、ヒカルは不満を募らせる。しかも真島フルーツに行ってみると、マコトが知らない女と親しそうにしている。ショックを受けるヒカル。
女とは、リツコ(森下愛子)が募集した店の手伝いの加奈(小雪)。「マコっちゃんのことは、忘れる」。そう口走るヒカルにどうしていいか悩むマコト…。
そんな時、マコト、シュン、電波くんの周りで異変が起きた!さらにマコトにショウから電話が入る。
「アスミが危ない!」
ゴム男の逆襲である…。
#06「6チャンネルの回」
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サンシャイン通りにひと組のカップル。2人はまだつき合い始めたばかりのようだ。
その2人が西口公園にやってきた。カチカチカチカチ…少年の持つ計数機が男1、女1とカウントする。
少年の名は、ヒロキ(鈴木藤丸)。そして、カップルはマコト(長瀬智也)とヒカル(加藤あい)だった。
「一度覚えた数字は忘れない。信用できるのは数字だけ」というヒロキ。ある日の西口公園の人数、西口公園の前を通った車の数…一度覚えた数字は絶対忘れないという。
偶然会った横山(渡辺謙)との暗算対決でも余裕の勝利。しかし、そんなヒロキに、どこかしら寂しさを感じるマコトだった。この時マコトは、横山からこのヒロキという少年に関わらないほうがいいという忠告を受ける。
ある夜、加奈(小雪)と夕食をとるマコトの家に、吉村ちづる(銀粉蝶)が訪ねて来た。テレビの人生相談コーナーでコメンテーターをしている吉村は、ヒロキの母であった。吉村は、ヒロキが誘拐されたので助けて欲しいとマコトに頼みにきたのだ。
実は吉村には犯人は分かっていた。離婚歴があり、その前夫の子供のエリト(遠藤雅)がヒロキを誘拐したという。さらに現夫でヒロキの実の父の多田(白竜)はヤクザの組長で、エリトがヒロキを誘拐したと知れば何をするか分からないと言う。吉村の本当の頼みというのは、警察よりも多田よりも先にヒロキを見付け、さらにヒロキだけでなくエリトも救って欲しいというものだったのだ。
「家庭の問題」といえばそれまで。マコトはこの依頼を受けるべきか迷っていた。
しかし、ヒカルの『ヒロキを助けてあげて』の言葉に決心を固める。
その頃、多田は、組員を使い必死にヒロキを探していた。組員は、ヒロキと誘拐前日に遊んでいたマコトをも探し始めていた。幸い、サル(妻夫木聡)の助言でマコトへの疑いは晴れるが、マコトの存在は多田の知るところとなる。
多田に呼ばれ組事務所に行くマコト。そこに誘拐犯人から電話が入った。そして電話に出たヒロキはマコトに、ファストフードやファミリーレストランの名前を連呼した。何かの暗号か?
数字の規則性に気づいたマコトは、情報屋をすることになった和範(高橋一生)に連絡し、ある情報を入手し、タカシ(窪塚洋介)に電話する。
「Gボーイズを動かして欲しい!」と。
#07「洋七の回」
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「マコトのこと好きだよ」の言葉に突然のキス。
ところが、そのヒト、加奈(小雪)は翌日いなくなっていた。マコト(長瀬智也)にはひと言も告げずに…。
リツコ(森下愛子)によると、保母になると言っていたらしい。マコトは、加奈のことが気になってしょうがなかった。そして、そんなマコトの心を敏感に察したヒカル(加藤あい)は、容赦なく問いつめるのだった。
その頃、池袋の主婦たちの間であるお茶が話題に上っていた。マコトは、千秋(矢沢心)からリツコがその危ないお茶を売っていることを知る。どうやら、お茶には幻覚作用があるようなのだ。そういえば、とマコトには思い当たることがあった。リツコは目には見えない人に対して話しかけたりしているし、周囲の主婦たちもそれに合わせている。
心配になったマコトは、リツコが関係しているマルチ商法の情報と、加奈の勤め先についての調査を和範(高橋一生)に依頼した。
さらに、マルチ商法「ドリームコネクション」のセミナーにシュン(山下智久)とともに変装して潜入する。そこには、代表者・イザベラ内藤(未唯)、大勢の会員、リツコの姿もあった。マコトは、セミナーで知り合ったミチル(三鴨絵里子)から、「ドリームコネクション」の背後にはヤクザがいて、昇格の早いリツコはその組長の愛人という話を聞く。怒りをなんとか押さえるマコト。
実は、ヤクザの京極会と手を組んでいたのは、イザベルの下で働く萩尾(池田鉄洋)で、「ドリームコネクション」の利益を横流ししていたのだ。収支が合わないことを知ったイザベルから厳しく指摘された萩尾は、スケープゴートになる人物を秘かに探していた。
相変わらず事件が起こっているマコトの周辺だが、Gボーイズにも問題が発生していた。電波くん(須藤公一)が、Gボーイズと一緒にいた京一(西島千博)に襲われたのだ。
怒ったマコトはすぐさまファミリーレストランにいたタカシ(窪塚洋介)に、犯人を探すように要求する。と、そこへマコトの携帯が鳴る。和範からだった。振り返ると目の前の席に加奈がいる。和範の「そこに呼んどいたけど…」の声はもうマコトの耳には聞こえていない。見つめ合う久しぶりに再開した二人。その様子を店の外からヒカルが見ていることなど知ることもなく…。
#08「洋八の回」
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組長の愛人で幼児プレイのパートナーで…etc…etc…。
マコト(長瀬智也)は、加奈(小雪)の本当の姿を知ってしまった。それも加奈本人の口から。それは、マコトにとって簡単に納得できる種類のものではなかった。少なくともその時のマコトにとっては…。混乱が襲う。マコトは席を立ち、もう加奈と会わない、そう決心するしかなかった。
池袋で起こる混乱は、マコトに限ってのことではない。マサ(佐藤隆太)が、女子高生のマドカ(山口あゆみ)を妊娠させてしまった。その事をネタにマサは、中絶の費用など約80万円を払えとマドカの友人たちに脅される。マドカとはテレクラで知り合って付き合ったのだが、マサは本気で惚れていた。マサのピンチ!
マコトたちは我関せずと同情する素振りなし。しかし、実は、マコト、ヒカル(加藤あい)、シュン(山下智久)は、マサには内緒で金を作るために動きだしていた。
さらに混乱は、西口公園にも及ぶ。IWGPでは、政治家を中心としたGボーイズ追放運動が始まっていたのだ。さすがのタカシ(窪塚洋介)も、立ちうちできない。
Gボーイズは、IWGPを追われ、行き場がなくブラブラしていた。マコトは、そんなGボーイズにも資金作りの協力を得る。
もちろん、マサ自身も地道にアルバイトで金を稼ごうとしていた。マドカとは連絡がとれなくなってしまったが、それでもマドカのために頑張っていた。
そして、最大の混乱、池袋の前途を左右するような出来事。その序章ともいうべき事件が起こり始めた。黄色をチームカラーとするGボーイズに代わり、黒を基調とするチームが街で暴行を働くようになったのだ。タカシだけでなく、横山(渡辺謙)ら警察も目を光らせる。そしてついに、タカシ率いるGボーイズの目前に噂の黒ずくめの一団が現れた。そして、一斉にフードを取る。先頭に立っていた黒チームのリーダーは、ドーベルマン山井(坂口憲二)と京一(西島千博)だった…。
#09「九州の回」
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加奈(小雪)が何者かに刺された!
命には別条なかったが、加奈を刺した人物が黄色の服を着ていたこと、そして凶器が真島フルーツで使っていたナイフだったからことから、マコト(長瀬智也)と行動を共にしていたタカシ(窪塚洋介)らGボーイズに疑いの目が向けられる。横山(渡辺謙)に事情を聞かれたマコトも、何故なのか分からない。Gボーイズは警察に呼ばれ、一人づつ厳しい事情聴取を受けることになった。マコトはヒカル(加藤あい)の目を気にしつつも、加奈に「犯人を必ず見つける」と言うのだった。
その頃、池袋の東口では、B(ブラック)エンジェルズの動きがに活発なっていた。わざわざ自分たちのプロモビデオを、マコトやGボーイズに送りつけるなど、Bエンジェルズの挑発は日をおうごとに激しくなっていった。血気にはやるGボーイズだが、「いずれ潰れるから」とタカシが止め大事にはいたらない。そんな中、ドーベルマン山井(坂口憲二)や京一(西島千博)らを中心としたBエンジェルズの旗上げの集会が開かれる。その集会にシュン(山下智久)やマサ(佐藤隆太)とともにマコトは潜入する。そこでマコトは山井や京一と会い、Bエンジェルズの狙いを聞く。別れ際、京一は「ヤクザの力借りたら終りだ」とマコトを通しタカシに忠告する。ところが京一の知らない所で、山井が京極会の蓮沼(KORN)と練絡を取るようになっていた。さらに山井はマコトの知らない所でヒカルにも…。
最近、シュンの様子がおかしい。何かと自分の部屋に引き込もりがちで、カオル(安藤裕子)とのデートもおろそからしい。見かねたマコトは、さり気なくシュンをドライブに誘い、カオルと会わせデートさせる。しかしマコトが一人で車に戻った時、後部座席から男の手が…。
#10「十手の回
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シュン(山下智久)が殺された!これはブラックエンジェルズの仕業か?
それまでブラックエンジェルズに対しては静観の態度を取っていたタカシ(窪塚洋介)も、シュンの死を目の当たりにして一変。キレたタカシはすぐさまGボーイズを引き連れ、京一(西島千博)を探して走り出した。黒の服を着る者を誰かれかまわずたたきのめして行くタカシ。
もはや警察も簡単には、タカシを捕まえることができない。何とか吉岡刑事(きたろう)らにタカシは止められるが、一度捕まってもすぐさまブラックエンジェルズを襲っていく。
ブラックエンジェルズ側も山井(坂口憲二)を中心に、応戦する構えを見せている。こうした事態に、マサ(佐藤隆太)もGボーイズに入ることを決意。逆にマコト(長瀬智也)は、怒りの持って行き場がなく、自らの立場を決めかねていた。
そんなある日、マコトのもとに加奈(小雪)が訪れた。加奈は、自分を刺したのはシュンだった、と告白。それを聞いたマコトは、シュンが誰かに脅され加奈を刺したのでは、と考えた。さらにマコトは和範(高橋一生)に連絡。最近、様子のおかしいヒカル(加藤あい)の親を探すように依頼した。
首尾よくヒカルの母、和子(杉田かおる)と会うことができたマコトだが、和子の口から意外なことを聞かされる。ヒカルはかつて父親から受けた性的なイタズラが原因で、人格障害になっていると言う。
しかしマコトには人格障害のこと、そして自分の娘のことなのに恋人の細川(京晋介)と令静に話す和子の気持ちが分からなかった。
浜口巡査(阿部サダヲ)が、抗争に巻き込まれ傷を負った。病院に見舞いに行ったマコトは、その場にいた吉岡刑事から横山(渡辺謙)のことを聞く。横山は逆恨みしたチンピラに妻を襲われて以来、歩くことの出来ない妻の見舞いに来ているという。そして横山がその事件以来、ヤクザを心底、憎んでいることも…。それを聞くマコトは、Gボーイズとブラックエンジェルズの対立の影に蓮沼(KORN)の組が絡んでいることをまだ知らなかった。
Gボーイズとブラックエンジェルズの抗争は、日に日に激しさを増していく。羽沢組のサル(妻夫木聡)も、何者かに襲われた。そしてまた一人、犠牲者が出た…。
#11「士(サムライ)の回」(最終回)
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いよいよ最終回。ヒカルの衝撃的な告白。そしてGボーイズとBエンジェルズ。どうするマコト!?
いよいよタカシ(窪塚洋介)と京一(西島千博)の対決の日となった。
対決の場に現れるタカシ以下のGボーイズと京一以下のBエンジェルズ。その数はそれぞれ数百人にもなっている。
その様子をテレビが中継している。
彼らの背後には羽沢組の氷高(遠藤憲一)や蓮沼(KORN)らヤクザの姿。さらに吉岡刑事(きたろう)らの警察や機動隊も「黄」対「黒」の対決に目を光らせていた。
しかし対決の立会いを依頼されていたマコト(長瀬智也)の姿はその場にはない…。
マコトは自分の家でデジカメを抱えたまま閉じこもり、一歩も外へ出ようとしない。心配するリツコ(森下愛子)やサル(妻夫木聡)そして千秋(矢沢心)らがマコトに声をかけるが、マコトは動こうとしなかった。マコトの不在のまま、対決の場は否応無しに緊張感が高まる…!
そのころ、池袋西署では、シュン(山下智久)殺害の疑いでドーベルマン山井(坂口憲二)取り調べを受けていた。山井は横山(渡辺謙)に「ヒカル(加藤あい)を呼べば、すべてを話す」と要求する。
そんな中マコトの家に「ヒカルが逮捕された」という知らせが…。
その知らせを聞いたマコトはデジカメを持って池袋西署に走る。そしてヒカル、山井、横山らの前で、マコトはデジカメの映像を再生する。
そこには驚くべき映像が映し出されていた…。
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